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NEWS(お知らせ)令和元年度学位記?修了証書授与式の式辞に代えて~キャンパス長メッセージ

2020年3月23日

卒業生?修了生のみなさんへ
―パンデミックを乗り越えて新しい令和の時代を切りひらけ―

 
 令和元年度釧路校の卒業生?修了生のみなさん、卒業?修了おめでとうございます。
 ご承知のように、今年度釧路校は創立70周年を迎えました。令和時代の最初の卒業生?修了生である皆さんは、釧路校の記念すべき70周年の卒業生?修了生でもあります。一口に70年といっても、そこには多くの人々の願いや思いが積み重なった歴史があります。旧師範学校の歴史を有さない新制大学としてスタートした釧路校は、校舎がないため近隣の中学校や高校の校舎を借り、教員も少ないため東京や札幌から非常勤講師を招き、教材も十分に揃っていない等すべてがゼロからのスタートであり、創立当初は教員も学生も随分と苦労したであろうことは想像に難くありませんが、道東の地に多くの優秀な教員を輩出したいという強い願い、道東の文化拠点を作りたいという高い理想が関係者を支えていたのではないでしょうか。そして、その強い願いや高い理想が綿々と引き継がれ、今日の釧路校を特徴づける「教育フィールド研究」や「へき地校体験実習」などのユニークで実践的なカリキュラムに繋がっているのだと私は思います。
 3月16日に予定していた学位記授与式は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、誠に残念ではありましたが、やむを得ず中止となりました。晴れ着等を着ることを楽しみにしていたという人もいるでしょう。4年間苦楽を共にした仲間と酒を酌み交わしながら、じっくりと思い出を語り明かしたかったという人もいるでしょう。後輩たちに祝福され見送られ、そして先輩として伝えたかった言葉があった人もいるでしょう。様々な願いや思いを遂げる場面を奪ってしまったことについては、キャンパス長としてまさに断腸の思いです。
 思い起こせば、卒業生?修了生の皆さんは、一昨年も北海道胆振東部地震によるブラックアウトを経験しました。停電の期間が比較的短く、夏休み中であったことも幸いし、皆さんの落ち着いた行動によって大きな被害やパニックを引き起こすこともなく乗り切れました。しかし、今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、それとは比較にならないほど長期にわたり、治療薬もなく、終息が見えない不安と恐怖に直面しています。4月から赴任した学校や職場で通常通り授業や生活が始まるのだろうか?もし、そこで、子どもたち、保護者、同僚に感染者が出たらどう対応したらよいのだろうか?考え出したらキリがないと思います。このような状況で卒業生?修了生を送り出すことに不安がないわけではありませんが、私には確信があります。皆さんはこの状況を打開するだけの十分な実践力を有していると。この70年の歴史の中で 皆さんの先輩たちも、失火による校舎の焼失、大地震による校舎の崩壊などの危機的な状況を乗り越えて、高い理想や希望に燃え、教職はじめ様々な職に就いていったのです。皆さんもこのパンデミックと称される不安と困難な状況をむしろチャンスと捉え、乗り越えていってほしいと思います。休校開けで不安一杯な児童?生徒たちをどう迎えるか、こういう時期だからこそできる学級経営や生徒指導、このような機会は人生の中でそう何度もあるわけではありません。この不安な状況で、児童?生徒を、そしてクラスを一つにまとめ、同僚や保護者の信頼を勝ち取るためにはどのような準備をすればいいのか。卒業旅行や外出も自粛し、もしかすると学校の授業開始も延期になるもしれない今こそ、そのプランを練り上げる絶好の機会です。皆さんが釧路校で体験した豊富な実践から知恵を絞り、児童?生徒を新学期に迎えてほしいと思います。釧路校の卒業生?修了生である皆さんならできるはずです。パンデミックから始まった令和の時代を皆さんの力で切りひらいてほしいと期待しています。
 最後になりますが、今年は、学位記授与式後の祝賀会も中止となりましたので、後援会のご厚意で卒業記念のボールペンを贈らせていただきました。学生時代のささやかな思い出の一助になれば幸いです。
 
                  令和2年3月23日
                     北海道教育大学釧路校キャンパス長
                                浅 利 祐 一

 

 
 学長メッセージはこちらからご覧ください。


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