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NEWS(お知らせ)釧路校教員が皆既月食の観測を行いました

2021年5月28日

 令和3年5月26日(水)に日本では2年10ヶ月ぶりとなる皆既月食が起こりました。今回の月食は年間で最大の満月「スーパームーン」と重なったこともあり、マスコミで大きく取り上げられましたので、実際にご覧になった方も多数おられるかと思います。
 北海道教育大学釧路校地学研究室では新型コロナウィルス感染症予防対策を万全にして天文部との合同による観測会を計画していましたが、5月16日に北海道に緊急事態宣言が発令されたことに伴い、今回は同研究室の教員1名のみで観測を行いました。その模様をご報告いたします。
       写真1.ようやく雲から顔を出した欠けた月(19:00)         写真2.月食を観測する松原尚志教授
            高度が低いため赤く見える

 皆既月食の観測は研究B棟8階の天体観測室から行いました。
 当日の釧路のお天気は晴れときどき曇りで、曇りや霧の天気が多いこの季節としてはまずまずの観測条件です。
 今回の月食は釧路では月の出のわずか6分後に始まる予報でしたが、東に低く厚い雲が立ちこめており、始まりの時刻になっても月は雲に覆われまったく見えません。しかしながら、始まりから約15分後の18時57分にようやく下側1/3ほどが欠けた赤い月が雲から顔を出しました(写真1)。その後の月食の様子は3台のカメラで撮影しました(写真2)。

写真 3. 赤銅色の月(食の最大; 20:18)

 20時8分過ぎには月全体が完全に地球の影に入る皆既食となり、それから約20分間、赤銅色の月が釧路の夜空に浮かびあがりました(写真3)。その後、月は再び満ちていき、ときどき薄雲に覆われたりもしましたが、19時から部分食が終わる21時52分までの全過程を記録することができました(写真4)。

写真 4. 19 時 10 分からの皆既月食の全過程
撮影時刻は右から 19:10, 19:25, 19:40, 19:55, 20:18(食の最大),20:45, 21:00, 21:15, 21:30, 21:45, 22:00

 次回、国内で見られる月食(部分月食)は約半年後の11月19日(金)となります。その頃、北海道は、日本は、そして世界はどうなっているでしょうか?大学での日常が戻り、以前のように観測会が再び開催できるようになっていることを願うばかりです。

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