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NEWS(研究活動)A棟中庭設置オブジェ?螺旋? 阿寒の森へ里帰り

2023年7月21日

 研究棟A中庭に設置されていたオブジェ?螺旋?の本体を構成していた楡の原木が、7月17日(水)、材料が搬出された阿寒湖湖畔の森へ里帰りしました。阿寒の森の息吹を本キャンパスに伝えてくれた作品の還る場所はやはり元の森がふさわしいと、設置に関わった彫刻教員の発案で実施されたものです。
 作品?螺旋?は2014年度卒業の山本遥さんが、卒業研究の一環として制作、寄贈したもので、2016年の春より研究棟Aの中庭に設置されていました。制作者自身が、(一財)前田一歩園財団の管理森林をその足で探索した際に感じ取った森の生命感を、螺旋状のムーブメントで表現したものです。螺旋が刻まれた倒木を再び建てることで、原木に生命を吹き込んだ意義深い作品でしたが、作品を構成する4本の木柱の内一本が、2022年10月3日に倒壊。風化や衰退も自然の摂理を現す一つの姿であるという意見もあり、その展示の継続について学内で話し合われましたが、本年4月に作品の撤去が正式に決まったものでした。
 作品の里帰りには、(一財)前田一歩園理事長新井田利光氏の案内によって、倒木が出た現地近くで、種が落ちて次の生命に繋がりやすい最適な場所が選ばれました。広大な森の中の、ごく小さな茂みに大切に並べられた木材は、ゆっくりと自然に還ることで新しい森の姿を形成し、次の物語となっていくことでしょう。本記事を目にした皆さんが、この美しいエピソードを前田一歩園の善意とともに覚えていただけたら何よりの幸いです。


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木材を運ぶ前田一歩園のお二人
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左より、酒井さん(課長)、福江(教員)、山本(作者)、新井田さん(理事長)
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倒壊した木柱(2022年10月)
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<左>卒業研究発表時の?螺旋?(2015)  <右>中庭設置直後の?螺旋?(2016年2月)


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