NEWS(お知らせ)釧路校に彫刻作品「螺旋」が設置されました
2016年2月24日
平成26年度卒業生、山本遥(美術研究室)さんの卒業研究作品「螺旋」が研究棟Aの1F吹き抜けに設置されました。▲彫刻作品「螺旋」 |
螺旋形が表現する「生命」
制作者の山本さんは、木という素材に温かみある親しみを覚え、北海道の森林事業と教育活動の連携事業「木育」を卒業研究のテーマに選びました。本作では、木の親しみやすさをさらに掘り下げたところの「生命」が作品の主題として見出されています。制作者は、研修に訪れた(一財)前田一歩園財団が管理する阿寒湖畔の森林に覚えた森と木の生命感を、その感受するところにしたがって螺旋形の内に表出しました。螺旋形は、自律的な生命活動に多く現象し、それ自体が生命とも理解される普遍的構造体だからです。用いられた楡(ニレ)の原木は、阿寒湖畔の風倒木。一度力尽きて倒れた木ではありましたが、それは螺旋形を刻まれ新たに立てられることで、その場に森の命と空間の甦りを体現することになったのです。?