NEWS(お知らせ)北海道教育大学が株式会社内田洋行共催によるICTセミナー「北海道限定GIGA活用セミナー”春”」を開催しました
2023年5月30日
令和5年5月12日(金)、北海道教育大学(蛇穴治夫学長)は株式会社内田洋行との共催で、ICTセミナー?北海道限定GIGA活用セミナー“春”?を本学釧路校にてオンラインと対面のハイブリッド式で開催しました。本学共催として3回目となる本セミナーは、GIGAスクール3年目を迎えた北海道内の教育現場における優れた実例を紹介し、道内各地域に普及することを目的とし、知の発信拠点である大学と、ICT教育現場と連携した多数の実績をもつ企業との産学連携により実現したものです。
また本セミナーは、広大な面積を有する北海道ならではのICT教育における課題を解決するため、地域の特性にも着目しながら、セミナー開催という手法を通して地域の「ICTリーダー」を抽出し、ネットワークを広げることもテーマとして掲げているため、北海道教育委員会をはじめ、釧路市教育委員会、釧路町、浜中町及び鶴居村の各教育委員会との連携のもとでの開催となりました。
事業を企画推進した内田洋行北海道支店 麻野慎哉部長による開会挨拶の後、本学未来の学び協創研究センターの佐藤正範主任センター員による「個別最適で協働的な学びをICT活用で実現するために」から始まり、本学へき地?小規模校教育研究センターの川前あゆみ副センター長による「遠隔合同授業の可能性」、株式会社内田洋行の須藤綾子氏による「1人1台の次のステージへ!」と題した講演の後、連携した市町村の教員から本学附属釧路義務教育学校後期課程の更科結希主幹教諭まで、具体の端末活用だけでなく、他教科?他学校の教員同士でつながり、課題解決を共有するという優れた事例発表をリレー登壇形式で行う等、まさに学校ICTの次のステージを感じさせる、新しい試みが行われました。
また、東京都利島村より弟子丸知樹教育長(前文部科学省教育DX推進室係長)をオンラインにて迎え、「国と村の視点から見る教育DXの可能性」という題目で講演いただきました。国の目線での政策に基づく確かなデータ分析と、地域の目線からの「まずは、やってみよう」というエネルギッシュなメッセージは、ベテランの教員だけでなく、対面にて参加した学生にも大きく影響を与えているようでした。
その後、対面及びオンライン参加者も交えた質疑応答が行われ、教育現場での課題やその対応などをトピックに、活発で有益な討論がなされました。
このセミナーには現職教員、学生、教育委員会関係者、大学教員など、現地参加24人、オンライン参加162人の参加がありました。参加者からは「優れた実践をお持ちの先生とつながることができてありがたい」「毎年開催をお願いしたい」「国と自治体の距離感が伝わる貴重な内容」「多くの先生方にとって必要なテーマであるとともに、具体の実践を知ることができる貴重な内容」等の声が多数寄せられ、反響の大きさがうかがえるととともに、学校間を超えた「横のつながり」が一層望まれていることがわかりました。
セミナーのコーディネーターも務めた北海道教育大学未来の学び協創研究センター佐藤正範主任センター員は「今回のセミナーはへき地の実態を少し絡めながらデザインできたと考えている。弟子丸教育長の言葉をお借りするが、小人数の特性を有利に活かし、『まず、やってみよう』の精神で進めることが重要。児童生徒はICTへの適応が早い。大人も負けずに順応していくことが学校ICT発展のカギになる。」とセミナーを総括しました。
今後も、地域の特性に焦点を当てながら、GIGAスクール体制の次のフェーズを見据え、道内各地で本連携ICTセミナー開催が計画されています。
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