キャンパス紹介キャンパス長挨拶
北海道教育大学函館校キャンパス長
木 村 育 恵
国際的な視野と教育マインドをもって社会に貢献を
北海道教育大学函館校は、1876(明治9)年に開校した官立函館小学教科伝習所を前身とし、1914(大正3)年に北海道函館師範学校として開校しました。以来、数多くの教員や各界で活躍する人材を社会に送り出してまいりました。2014(平成26)年に「地域協働専攻」と「地域教育専攻」からなる『国際地域学科』となりました。養護教諭の養成機関である「養護教諭特別別科」も含めまして、これまで函館校の教育を支えてくださいました多くの方々に感謝申し上げます。
?『国際地域学科』は国際的な視野と教育的マインドをもって地域から社会に貢献できる人材の養成を目指しています。「地域協働専攻」は、地域学の基本知識と教育学的視点、並びに地域学を支える諸科学の専門知識を持ち、グローバル化した現代社会の地域学的問題を俯瞰的に捉え、国際的視野をもって地域社会の諸課題の解決のために積極的かつ主体的に行動できる人材を養成します。「地域教育専攻」は地域の教育的課題解決に主体的に取り組み、特にグローバル化する現代社会に必要な国際性を子どもたちに育成し、また、いじめや不登校に苦しんでいる子どもや特別な教育的ニーズのある子どもの支援に先導的に取り組むことができる人材を養成します。また、「養護教諭特別別科」は、児童生徒の心身の健康問題に常に関心を持ち積極的に解決する能力とヘルスカウンセリングについての能力を身につけ、養護教育への使命感と情熱を持つ人材を養成します。
?函館校は、国際協働?地域政策?地域環境科学、そして地域教育という各専攻グループの多様な専門性や豊かな教育研究資源を持ち、持続可能な社会や教育の創出に欠かせない多様性を有しています。この多様性を活かし、函館校では持続可能な社会と教育の創り手の育成を目指し、人々の日々の営みとしての教育の発展に資する教育研究を充実させていきたいと思います。私たちの毎日を豊かな未来にするために、国際理解や子どもの貧困問題、ジェンダー平等や性的指向と性自認の多様さ、環境問題や生物多様性といったさまざまな学びや活動を通じて、多様性への理解とその包摂に向けた教育と社会の課題をともに考えていきましょう。
?国際観光都市「函館」での学生生活を通して、国内外の地域社会、そして、地域の教育に貢献できるスキルと知識、語学力を持った、持続可能な社会と教育の創り手?担い手を輩出したいと思います。